2018年06月27日

映画『昼顔』 衝撃のラストに一時は気力喪失だけれど……




このページでは
映画『昼顔』のラストシーンについての考察をしているので
映画を見たことがない方は
ご覧にならないほうがよいと思います




何年前のことでしょうか
ドラマで楽しんでいた 昼顔の映画を観逃してしまい
ずっと心残りでしたが
ようやく テレビで観ることができました


衝撃的なラストであるらしいことは
聞いて 知ってましたが
どのくらいの衝撃度なのかは知らないまま
覚悟もせず観たので
観終わったあとの喪失感は かなりのものでした


映画館で観なくてよかった
と思ったくらいです



ところが時間が経つと
主人公紗和(上戸彩さん)は
強く幸せになったのではないかと
思えるようになってきました


映画は 全編 
静かで暗い仕上がりでした


テレビドラマでは
紗和の家は落ち着いていて
夕暮れの弱々しいオレンジのひかりに包まれた部屋のシーンが
もの悲しく感じられましたが
吉瀬さんが華となり
毎回楽しませていただきました



しかし 映画では
目につく色は まったくありません

バイトの女の子が 派手ではあるものの
それですら かすんでしまうほどのトーンです

まるで 白黒映画を観ているくらいに
色を感じることができません


わたしたちは
吉瀬さんの出演も心待ちにしていましたが
映画では 彼女は絡みようがないくらい
華はなく
誰も笑うことがないストーリーでした



ここからは
エンディングと紗和の未来についての
私の勝手な感想文です

作り手の意図とは全く違う感想を持ってしまったとしたら
申し訳ない限りです



物語は エンディングのための準備として
公民館を使いました


最後の最後のシーンを作り上げるために
ひとりの男の子が登場します


紗和(上戸彩さん)は
北野先生(斎藤工さん)をこっそりと見るために
公民館に出かけます

公民館の後ろの席に ひっそりと座ると
その前で
体格のよい 黄色いシマシマのシャツを着た男の子が
ふざけ合っています

わたしたちにとっては
その男の子が うっとうしく感じられます


シマシマの男の子は
講演会が終わった後
紗和がバスに乗るまでの間にも
うしろを横切るかたちで登場します


講演会の会場では
紗和と北野先生と シマシマ君の3人だけが
印象に残ります


そして
シマシマ君は その他大勢の役として
その場で忘れられていきます




映画後半では
紗和が盆踊りに参加して
ようやく 本当の微笑みを取り戻します

踊りながら そして花火を見つめながら
明るく 強く 幸せに生きていくことを決意したのでしょう

そして おそらく
小さな街の住人達も
過ちを犯した彼女たちを受け入れたのだと思います




ようやく 本来の笑顔をとりもどした紗和でしたが
突然の事故で北野先生が亡くなり
生きる気力をなくして
枕木の間に 力なく横たわります


ふたりで見上げたことのある星空に向かって
力なく 差し出す左手の薬指に ほたるが止まり
緑色の光を ぼんやりと放つことによって
彼女は 再び生きる気力を取り戻します



彼女のおなかの中には
新しい命が授けられていました



ここで 彼女の生き様は終わって
映画は
突然 明るく 生き生きとした場面へと変わります


紗和と北野先生のほたるの小川は
一転
真夏の強い日差しで覆われます


きらきらとした 真夏の光の中
歓声が響き渡ると共に
子供たちが ほたるの小川に飛び込んできます


なんと
その先頭は
あの シマシマの男の子です



シマシマの男の子は
まったく成長をしていないので
紗和が生きる気力を取り戻してから
それほど ひにちが経っていないことがわかります

このシーンのために
公民館で シマシマ君が目立っていたのでしょう




そしてそこから
約7年の 歳月の交錯がはじまります




小川には
めがねをかけて
一心不乱に 川の中を覗き込んでいる男の子がいます

まるで 誰かの少年時代のようです



男の子は 古い朽ちた百葉箱に気がつきます


おそるおそる 百葉箱に近づいて
中をのぞき込み
小さな箱を見つけ
その中から緑の指輪を取り出します

そして
となりにいる
7歳くらいの女の子の指にはめてあげます


気がつくと まわりには だれもいなく
女の子とめがねくんの ふたりきりの世界になりました



映画は ここで終了します





女の子は 家に帰って
大喜びで お母さんに報告することでしょう



ママ これ見て! 

 今日ね
○○くんが 白くて古い箱の中から
指輪を見つけてね
私にはめてくれたの


映画を見ている私たちは
その前の部分までがあまりにも衝撃的で
この子供たちのシーンが心に残りません


北野先生の奥さんの狂気で
後半が
まるで ホラー映画さながらになってしまったため
映画を観終わると 虚無感しか残らなくなります



でも、少し時間が経つと
小さな街で 受け入れてもらい
静かに そして幸せに暮らす
母と子が目に浮かんできます


母親は この指輪を見て 7年間のわだかまりが スーッと消え
幸せに包まれます
もう二度と
神様に恨み言をいうことはなくなることでしょう




テレビドラマで出てきた 紗和のご主人は
その後
「金ちゃん」となり
ドクター Xで 大門先生にいじめられています

全く違う役ではありますが
ときどき 紗和の旦那さんと重なることがあります



posted by momo at 13:09| ●文化部活動